「二つの流れーから・み」

218.jpgびわ湖ホール」で9日行われた山海塾「「二つの流れーから・み」を観ました。海外公演の多い山海塾、びわ湖ホールでは「とき」以来5年ぶりです。「から・み」は2010年パリ市立劇場で初演されたもの。「から」は外形としての肉体であり、表面を覆う外皮、「み」は魂を宿した肉体を意味するそうで、舞台上には赤と青の模様が描かれたアクリル板が下げられ、揺れ動く板の前や後ろで舞う生成りや白の衣装をまとった舞踏手に板の赤や青が映ります。その動きは水中でゆらゆら揺れる藻を思わせたり、豆が発芽する様を思わせり。太古の昔から人間が知らないところで密やかに繰り返されている命の営み、細胞といったミニマムな世界から無限の宇宙にまでつながる普遍的な美しさが、鍛えられた肉体を通して表現されていきます。赤く塗った指を蝶のごとく延々とひらひらさせたり、ゆっくりと再生するような動きは相当な鍛錬が必要なはず。もう髄分長く見続けている山海塾ですが、決して長身ではない日本人のこの身体バランスこそが良いのかもと、今回初めて感じました。
群舞も良かったけれど、やっばり圧巻は天児牛大のソロ。特に「遠のいていく記憶」の胡弓と済んだピアノの音色に載せて舞う研ぎ澄まされた姿に終始魅了されました。このパートを観られただけで、行った甲斐がありました。質の高いものを観ると本当に心躍ります。とは言え、誰もが面白いと感じるタイプの踊りではないので、数年に一度とは言え、継続して山海塾公演を行ってくれるびわ湖ホールに感謝。水との親和性を感じるこのホールは、天児さんもお好きな様子。練習に鏡は使わない、平行と垂直を考えているといった上演後の天児さんのポストパフォーマンストークも興味深いものでした。
http://sankaijuku.com/index.htm
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