「在日」

021.jpg某カフェにあった女性誌のバックナンバーに姜尚中のエッセイが掲載されていました。そこにあった「民主主義は時間がかかるもの」という言葉に、色んな考えや意見があってこそ健全な社会だよね、と納得し、姜さんの本が読みたくなりました。古書店にあったのが「在日」。在日二世としての半生を綴った自伝で、とても興味深かったんですが、出版された頃と今では状況が随分変わっているから、作品としての世間の評価は厳しくなってるんだろうなと読みながら複雑な気持ちになりました。
それでも、モモ母には知らなかったことをたくさん知ることが出来た本です。日本の敗戦の前年までに朝鮮半島の全人口の約20%、成人人口の40%が故郷以外の地域に住むことになったそうで、貧しかった姜さんの父もその一人。戦後、北朝鮮への帰還運動が始まると日本の世論は夢のような希望を抱かせ、北の実態がわかると一転して否定。祖国統一が悲願なのかと思っていたら、今の多くの韓国人は南北統一にあまり関心がないのだとか。特に若い人にとっては生まれた時から分断されてたわけだから、自分の生活をどう維持するかや娯楽、スキャンダルの方により興味を持つのは当然かも知れません。興味深かったのはクリンクトン元大統領が金大中元大統領に会った時に「自分の在任期間がもう少し長ければ、米朝関係は和解へと向かっていた、その点が非常に惜しまれる」といった趣旨の発言をしたらしいということ。歴史にもしはないけど、ブッシュの悪の枢軸発言や太陽政策のその後の評価などを思うとなんだかなぁ・・・と。これまであまり身近でなかった在日の問題ですが、彼の目を通して振り返る日本と韓国、在日の歴史を知る入門書として、読んで良かったと思います。
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