「雪豹」

0366.jpgスティーブン・ヴォイエンの「雪豹」を読みました。「ゆきひょう」かと思ったら「スノウ・レオパード」なのね、えっと作者はスティーブンなんだっけ・・と言う調子で予備知識なしに読み始めたんですが、長編ながら中だるみもなく、最後まで楽しめました。ネパールの山岳地帯に棲む絶滅寸前の雪豹の保護区を作る為に現地調査に赴く動物学者トローブリッジ。訳者のあとがきに、動物と自然、環境破壊を扱うと共にスパイ小説でもあり、紀行文学でもあり、恋愛小説の要素もあると書かれてましたが、まさにそんな感じ。登山の描写が実に詳細で、この作家はきっと山登りが好きなんだろうなと思っていたけど、そうでもないらしい。その取材力に感心しました。ただ、致命的とも言えるのが肝心の主人公が魅力に乏しいこと。優秀なトラッカーでつらい過去を持つ元猟師のノルブの方に、モモ母は断然惹かれました。
バザールの雑踏でクマが芸をする場面が前半にありました。切り裂かれた鼻孔には鎖が通され、苦しそうな声をあげながら芸をするクマ。見世物のクマに腐った果物を投げつける客。トローブリッジは怒りがこみ上げてもどうしょうもない。せっかくみつけた雪豹が地元の村人によって殺されたことも。貴重な雪豹も彼らにとっては大事な家畜を襲う害獣でしかない。この地球には過酷な環境に暮らす人と動物もいれば、ペットに洋服着せてカフェでお茶なんか飲んでる日本人もいる。その現実に複雑な思いがします。そういえば最近、人馴れした新世代クマが人を襲う事件が多発しているとか。コメンテーター達はしきりに「クマはこわいですね~」と言っていて、確かに注意はしないといけないけど、でも今の日本にまだクマがたくさんいて良かったとも思う。そうそう、Zさんは静原でクマを目撃したことがあるそう。京都市内にもクマっているんですね。
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