「終末のフール」

0422.png更新が滞ってスミマセンでした。かなり前になるんですが、伊坂幸太郎の「終末のフール」を読みました。舞台は8年後に小惑星が衝突して地球が滅亡すると予告されてから5年が過ぎた仙台の団地。滅亡まであと3年と言う設定は都合が良い。予告直後はパニック状態だし、滅亡直前だと再び混乱してる。パニックは一段落して、ある種の諦めから見かけは平穏さを取戻しているので、読者の生活に近い、でも確実に違う世界が描かれています。8つの章はそれぞれ「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」という具合に「○○の○ール」と題されています。主人公はそれぞれ別人だけど、別の章にも登場する。伊坂幸太郎って「フィッシュストーリー」とこれしか読んだことないけど、こうした仕掛けが好きな作家なんですね。遊びがあるのは面白いけど、ちょっと先が読めてしまいます。
モモ母が印象に残っているのは「冬眠のガール」。主人公は滅亡騒ぎに疲れて両親が自殺した23歳の美智。物語は父が残した書斎の本を全て読破したところから始まります。この作品を読んでいた頃、モモ母は父が借りていたマンションを退去して、父の大量の蔵書をトランクルームに移動させ、この本、きっと自分は全部読まないだろうけど、いつか読む気になったら、きっと一生分の本があるなと思っていたので、何となくリンクした感がある。親の自分に対する行為を理解できなかったり、どうして?と聞いてみたいけど、確かめられず引きずったりすることってあるよね。美智がアドバイスを求めに行った小松崎さんのキャラもかなり不思議で面白い。でも、人間って地球が滅亡するくらいの危機がないと決断出来なかったり、行動に移せなかったりする面倒くさい生き物なんですね・・。
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