「花散らしの雨」&「想い雲」

492.jpgみをつくし料理帖」シリーズ、楽しく読み続けています。今回は「花散らしの雨」と「想い雲」のレビューを。「夏天の虹」を最初に読んだモモ母ですが、この2巻で、版元の坂村堂や伊勢屋の一人娘の美緒など、主な登場人物が出そろった感じ。下足番のふきちゃんの弟が何故、高級料理屋「登龍楼」にいるか、「三方よし」の日に又次さんが手伝いに来る様になったいきさつがわかりました。このシリーズを読むと、何故か五条にあった祖母の家を思い出します。土間にあった台所。食事時になるとあちこちの家から排水の流れる音が聞こえ、夜は遠くで夜鳴きそばのチャルメラが聞こえたっけ。

493.jpg主人公の女料理人澪に対抗して、「登龍楼」をクビになった末松が出した店のウリは、女料理人が作る旨い料理。と言いつつ、実際は末松が作って、さも女性が作った様に見せかける。しかもその女性は錦絵から出て来た様な美貌の持ち主。一方、見事な下がり眉の澪を見た客には笑い出す者も。客は美女の店に行きたくなるというワケです。まぁ話としては、一途に料理に向き合う主人公達の元に客が戻るんですが。数々の苦労が料理人を成長させる、その道のりと美味しそうな料理が読む者の心を満たされるのが、このシリーズの魅力です。美人を売りにする店が出て来て、モモ母はどうも好きになれない京都の某人気店を連想しました。いや、その店は別にそんな姑息な手段を使ったりしないし、名声を得る為に商品開発には澪に負けない努力をしていることでしょう。でも、それが客の為というのが見えて来ない。モモ母は「仏作って魂入れず」の店は好きではないのです。だからオシャレと評される内装も、モモ母には張りぼてに見える。見た目も重要だけど、料理で人を幸せにしたいという心が感じられない店には魅力を感じないんですよね。このブログでは「登龍楼」ではなく、心を込めた料理を手頃な価格で提供している「つる家」の様な店を、これからも応援したいと改めて思うのでした。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

モモ&こむぎ母

Author:モモ&こむぎ母
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR