「心星ひとつ」&「残月」

567.jpg再び「みをつくし料理帖」に戻りました。今回は最初に読んだ「夏天の虹」を挟むシリーズ6作目と8作目。相変わらず料理に心を尽くす澪の姿勢に励まされますが、登場人物のあまりの察しの良さが気になりました。やたら勘の良いキャラが一人くらいはいてもおかしくないけど、いくら相手を思いやる人達と言っても世の中そんなにすべてお見通しの人ばかりじゃないでしょう・・・。「夏天の虹」を読み始めた時の違和感が再び蘇ったことを思うと、シリーズもののクオリティを保つ難しさを感じます。
とは言え、そうしたことを差し引いて余りある魅力がこの作品にあることは確かです。

571.jpg「心星ひとつ」で興味深かったのは、父の形見の塗の筆を持って武家奉公に入ろうとした澪に、早帆が「塗り箸はどんなに良いものでも格が低い、金蒔絵を施した塗り箸より小枝を落として削ったものの方が格は上。家のものに見られないようになさいませ」と言うくだり。だからお正月は白木のお箸を使うんですね、この年で漸く知りました。祇園祭の絽の着物もそうですが、現代人はこうした格式に対して随分と無知になりました。「残月」では又治と小松原が登場しなくなり、おりょう一家の引っ越しや佐兵衛の登場など、状況が終盤に向けて大きく動いた巻。又治ファンのモモ母は彼がいなくなって残念ですが、彼の思いや料理の技がきちんと受け継がれていること、受け継いだ人達の心の機微が丁寧に描かれているのが、じーんとしました。Oさんにいただいた「みをつくし」シリーズはこれで終わり。続きが気になりつつ、次は待望の藤沢作品を読もうと思います。
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