「新参者」

855.jpg新幹線火災が起きた「のぞみ225号」って何か聞き覚えあると思ったら、「あほんだらすけ」の翌日に乗った列車でした。あの日も火曜日。背景に年金問題がある様で、社会保障削減で今後もこういう事件が増えそうな予感・・・。
さて、東野圭吾の「新参者」を読みました。400頁の結構長い作品だったけど、その前に読んだ短編がなかなか進まないのに対し、これは面白くてどんどん読める。作家の力量の差を如実に感じました。カテゴリー的にはミステリーなんでしょうけど、ヒューマンドラマに入れたい様な人の心を描いた作品です。日本橋のマンションで一人の女性が絞殺され、第一章が煎餅屋の娘、第二章が料亭の小僧、第三章が瀬戸物屋の嫁といった具合に街の人々が着任したばかりの新参者の刑事・加賀に聞き込みをされる構成で、少しずつ事件の核心に近づいていきます。どの章にもちょっとした秘密や問題を抱えている人がいるんですが、それぞれに人情があって、また一つ好きな作品に出会ったなと思いながら読んでいました。この作品は作者が好きな町である人形町を舞台にした作品を書きたいと思ったことから生まれたそうで、街の魅力を伝えるレポーター役として加賀を抜擢したとウィキに書かれてました。よしもとばななが下北沢を小説にしたかった様に、東野圭吾は人形町を描きたかったんですね。だから、街の様子や登場する人々が実に魅力的に描かれています。面と向かっては言えないけど、ホントは互いを思いやったり、気遣ったり、時には幸せな勘違いをしたり、人ってそうだよね・・と思う。加賀さんが出て来る他の作品も読んでみたくなりました。
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