「ふつうがえらい」

994.jpg佐野洋子の「ふつうがえらい」を読みました。「役に立たない日々」や「覚えていない」といったさらに年を重ねて佐野さんらしさに磨きをかけたものを先に読んでいるので、それに比べると物足りなさはあるものの、独特の視点と文体は心地よいものがありました。
印象的だったのが「当たり前じゃん」と「才能ってものね」。子供を連れて行ったスイミングスクールで2~30人いる子を見ているとぬきん出て才能のある子が一人居るそう。そして特別に才能に恵まれない子というのも一人か二人居て、その特別と特別の間に、凡庸という集団がゾロリと存在するというのです。これ、ものすごくよくわかる。その様子を見て、佐野さんが「もう英会話はやめよう」と思う発想が面白い。「当たり前じゃん」は猫の話。猫の砂箱を洗いながら、何か変だと思ったとか。この砂箱はいつからあるんだろう。砂箱の前はプラスチックの引き出しに新聞紙。その前は箱などなくて、猫が勝手に外でしてきて、時々すずめをくわえてるのが当たり前だったのが、どっからか当たり前でなくなり、猫用の医者に連れて行って何万円とられても当たり前と思うようになった。うちの猫の生き物としての尊厳を徐々に奪った気がしてならない。この頃、人間の死に方もどこか変だ。私は人間としてより生き物として死のうと思うと書いておられる。うん、この時から余命2年と言われたその日にジャガーを買ったという佐野さんにつながってるんだね。いつかまたゆっくり書こうと思うのだけど、ひとまずむぎこにマイクロチップを入れなかったのは、このエッセイを読んでたこともありました。佐野さんの最期の日々を綴ったドキュメンタリー「100万回生きたねこ」が京都でももうすぐ公開されるようです。是非観たいと思います。
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