「ブラザー・サンシスタームーン」

0910.jpg恩田陸の「ブラザー・サンシスタームーン」を読みました。「六番目の小夜子」が好きじゃなかったので、恩田作品って殆ど読んだことないけど、これは結構好きでした。高校の課外授業で一緒になった綾音、戸崎、箱崎の3人が各章でそれぞれの大学時代を回顧する。課外授業で誰もいない街をうろついていると突然空から蛇が落ちてきたこと、3人で見た映画「ブラザー・サンシスタームーン」が共通の記憶。今はもう互いに会うことはなさそう。
大学時代なんて平穏で何もなかったと言う綾音が小説家に、映画研だけど1本も映画を撮らなかった箱崎が映画監督になるのに対し、ジャズに没頭して学生時代が一番充実してそうな戸崎があっさり鉄鋼メーカーに就職する、人生ってそうなのかもね。地方から東京の大学に進学して同人誌サークルに入って、卒論は谷崎っていう綾音の設定ってそのままモモ母だし・・・。文学性の高い詩を発表していた同人誌の中で、一人だけ変なショートショートを書いてたモモ母が書く事を仕事にしているのも似てるかも。そうそう、かつての同人誌メンバーTさんや交流していた同人誌のK君は現在詩人になっていて、先日久々にK君のブログを見たら、同じ同人誌にいたH君も詩人になってたことを初めて知り、そうだったのか・・・と妙に嬉しくなりました。箱崎を描いた最後の章は「私たちは別れる為に出会ったのね」という映画「陽のあたる場所」の台詞で締めくくられます。その言葉にサンフランシスコのグレース教会にある迷路を思い出しました。教会内の床に描かれた1本の線を辿って歩くと、途中で近づいて来る人が仲間に思えて嬉しく感じるのに、互いの線上を進むうちにどんどん離れていくのが人生みたいと高校の友人であるイラストレーターKさんが言ったのが印象的でした。それぞれの人生の線上を行くのは自分だけ。でも高校も大学も、つながっていたい人とは今もちゃんとつながってるし、今は交流が途絶えていても自分にとって必要な人とはいつか又会える気がする。大した物語がなくても、今の自分を作ってるのは、これまで出会った大勢の人だもんね。
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