「Story Seller annex」

1-89.jpg6人の作家の短編を集めた「ストーリーセラーアネックス」を読みました。何故アネックスかと言うと、元テレビディレクターOさんから頂いた文庫本の中にあったから。頂かなかったらおそらく読まなかったと思うので、初めて読む作家の作風が知れたのは良かったです。このシリーズには小説家紹介の意図もあるんでしょう、作品の後にはそれぞれのプロフィールや著作リストが掲載されていました。
道尾秀介の「暗がりの子供」は絵本の世界と現実が交錯して、何となく梨木香歩の「裏庭」を思い出しましたが、この手の話はあんまり好みではないみたい。近藤史恵の「トゥラーダ」でスペインとポルトガルの闘牛は違うことを知りました。トゥラーダとは闘牛のことだそう。ポルトガル人はポルトガルの闘牛はスペイン程残酷ではないと言うけれど、人が闘牛の様に追い詰められて行くと、その本質はやはり残酷だと思い知ります。有川浩の「R-18」は昨今の児童ポルノ規制の問題点を突いていて、興味深かった。小説と言うより対談みたいだけど「阪急電車」より鋭さの点では上かも。米澤穂信の「万灯」は結末に矛盾を感じながらもボリュームがあって読み応えありました。恩田陸の「ジョン・ファウルズを探して」を読むと、やっぱりこの作家はタイプではないと思う。湊かなえの「約束」はトンガが舞台なのが興味深い。夜中に空港に到着する恋人を迎えに行く為、知人の女性が車を出してくれる場面で、10数年前アメリカ中西部サウスダコタでまだ暗い中、空港まで送ってくれたホストマザーのことを思い出しました。またすぐ会えるつもりで別れたけど、あの時以来会ってない、大好きだったベティさんに無償に会いたくなりました。小説って色んな記憶や気持ちを蘇らせてくれますね。
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