「炉辺荘のアン」

1-134.jpgモンゴメリの「炉辺荘のアン」を読みました。「炉辺荘」と書いてイングルサイトとルビが打たれています。年に一冊ペースで読み続けているシリーズも7作目。アンは30代、6人の子持ちとなっていて、若い頃の生き生きした話と違ってカントリーサイドに暮らす専業主婦の日常は、事件といっても牧歌的で、冗長さは否めません。前作からのインターバルが長いこともあって、カタカナ名の登場人物がたくさん出て来て、これは誰っけ・・と思ったり。それでもファンはアンの物語が続いているだけで嬉しいんでしょうね。モモ母が机に置いた本を見て、某店のご店主が「私も赤毛のアンが大好きなんです」とおっしゃってました。
今作で生き生きしているのは、アンより寧ろ子供達。大人には他愛ないことも子供にとっては一大事。神様と約束事をして、深夜に墓場を通り抜けないと母親が死んでしまうと勝手に決めつけたり、自分は貧乏な家の子と赤ん坊の頃に取り違えられたのだという友達の嘘を信じ込んだり。お菓子を届けることが耐えられないほど恥ずかしいことだと思ったり。微笑ましく思いながら、客観的に見ると、大人も結構自分の妄想に囚われてることってありますね。医師として多忙な毎日を送るギルバートとの会話は少なく、終盤はちょっと倦怠期みたいだったけれど、日本の中年夫婦と違ってさすがギルバートは愛情表現が上手。かつての恋敵クリスチンは子供に恵まれないのに対し、自分は6人の子持ちであることを勝ち誇る専業主婦アン。これが当時の理想の女性像なんでしょうね。そうそう、印象的だったのは敬虔なキリスト教徒であるアン一家がクリスマスツリーの飾りつけをイブにしていたこと。当日には雪も降り、家族にとって喜びの日として描かれていました。クリスチャンでもないのに11月からツリーを飾る21世紀の日本人をアンは不思議に思うかも知れませんね。
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