「架空の球を追う」

1-212.jpg例年2000円近い灯油がこの冬は1700円程でさすが原油安と思っていたら、今日は1150円。思わず「えっ!?」と声に出して聞き返しちゃいました。♪雪やこんこん~のメロディと共にやって来るお兄さんも「安くなったでしょ」。うちのメイン暖房はガスだけど、暫く石油ストーブにしたいと思います。
さて森絵都の「架空の球を追う」を読みました。素敵なタイトルで期待した表題作、まさか欽ちゃん走りする少年野球の話とは・・・。「パパイヤと五家宝」は駅ビル地下1階のいつもの庶民派スーパーでなく、3階の高級食料品店で優雅なマダムになった気分で買い物をする話。高揚感と普段のお得感を求める心が交錯する感じがリアルで面白い。百均で買った弱ったカブトムシを「トトロの森」と名付けた都立公園に放しに行く「夏の森」はすごく好きな作品でした。子供の頃、「自由奔放な女になりたい」と作文に書いた自分の心に、主婦になった今、漸く気づいた平凡だけど特別な一日が描かれています。昔、よく行った店がなくなってることに気づいた男女と、以前その店で働いていたというタクシー運転手が、店のオーナーのフクちゃんに再会する「あの角を過ぎたところに」。好きだった店が消えてしまった喪失感は何とも言えませんが、せっかくフクちゃんに再会出来たのに、再会したことで、ちょっとざわついた心のままラストを迎えるのが微妙。それに対して空港内の店で起きた出来事を綴った「彼らが失ったものと失わなかったもの」は年配の英国人夫妻の落ち着きが印象的でした。何気ない日常をスケッチした短編集は「この女」の様なインパクトはなかったけれど、読んでみればなるほど森絵都らしいと思うのでした。
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