「木村伊兵衛 パリ残像」

1-267.jpg24日までジェイアール京都伊勢丹7階「美術館「えき」KYOTO」で開催されている「写真展木村伊兵衛 パリ残像」を観に行きました。木村伊兵衛と言えば「秋田おばこ」のイメージが強いけど、パリの街をライカのカメラと開発されたばかりの国産カラーフィルムで撮ってたんですね。初めてのヨーロッパ取材は1954年。親交を深めたアンリ・カルティエ・ブレッソンに刺激されて55年再び渡仏。この時はロベール・ドアノーと共にパリを撮影したそう。何だか錚々たるたるメンバーですね。
「残像」と題されるだけあって、パリの街角のポスターや看板に50年代らしさが漂っていて、当時のモダンさと戦後の荒廃を併せ持つ空気。そういえば母が若い頃のモダンアートって、こんな感じだったし、会場をまわりながら、手塚治虫初のアニメーション「ある街角の物語」(1962)に描かれた街を思い出していました。こうして見ると、同じパリを写しても、ドアノーの優しい目はやはりバリっ子の視点ですね。伊兵衛はドアノーとは対照的にエトランゼならではの好奇心と緊張感を持って、異国の日常を切り取っている感じがします。モノクロとカラーの違いというのもあるんでしょうが、詩的な世界を創り上げいたドアノーの作品には感じなかった「臭い」が伊兵衛の写真にはあって、構図の面白さやモードの華やかさだけではない、リアルな肌感覚。ワクワクもあるけど、ワクワクに出会うまでの我慢もある。心躍るけど、決して同化はしてない日本人としての視点。1950年代に伊兵衛が見つめたパリを、作品を通して追体験出来る貴重な写真展でした。
http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/exhibition_1604.html
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