「松井須磨子」

1-535.jpg12月18日と19日に呉竹文化センターで上演の京都労演12月例会エイコーン公演「松井須磨子」を観ました。日本初の新劇女優と言われる松井須磨子の人生を、「人形の家」等の彼女の代表作の一場面を織り交ぜながら語る、栗原小巻の一人芝居。東京ヴォードヴィルショーを京都で観たくて労演に入会しているモモ母。他の例会は自分では行こうと思わない劇団だったり作品だったりするんですが、これはその最たるもの。栗原小巻とか山本陽子、十朱幸代といった一昔前の美人女優って、所詮顔だけみたいなイメージ。でもまぁ小巻さんは俳優座出身だし、一度観ておきますか・・といった感じで足を運んだモモ母でした。
舞台下手に置かれたピアノの生演奏と共に与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」で始まった舞台。思ってたより低い声で、第一印象はかなり年齢を感じたんですが、若い役を演じる時は高めの声に。そして「ゴンドラの唄」や「カチューシャの唄」を歌う声の清らかなこと。クローゼットの後できらびやかなドレスに着替えたり、着物をまとったり、須磨子の女優人生と小巻さんのそれがオーバーラップする様です。踊る場面や手をあげた時の指の形が実に美しく、キャリアを積んだ女優さんのスキルがいかに卓越しているかをまざまざと見せて頂いた感じです。島村抱月と運命的な出会いをし、芸術活動に身を捧げて来た須磨子は抱月の病死に絶望し、自ら命を絶つのですが、「命みじかし恋せよ乙女・・・」だったり、「カチューシャかわいや、別れのつらさ」といった歌詞って、こんなに切なかったのか・・と改めて知りました。そして北原白秋の「さすらいの唄」も。1時間半の一人芝居を終えたカーテンコールでの笑顔が本当にチャーミングで、「綺麗やなぁ、一体いくつえ?」「まさしく芸術を見せてもらったなぁ」といった声が客席のあちこちから聞こえてました。小巻さん71歳。こういうのを生で観られるから、演劇って良いんですよね。
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